最近聞くようになった「ミクソロジー」という言葉ですが、どのような意味を持っているかご存知ですか?
ミクソロジーとは、素材そのものの旨味を極限まで引き出す力、料理との組み合わせ方、そしてホスピタリティーという異なる分野が組み合わされた、いわばアートと科学を融合させたカクテル作りのことを指します。そして、そんなカクテル作りを熟知している人たちを「ミクロソロジスト(mixologist)」と呼びます。
ミクソロジストは、クラシックなカクテルをマスターすることはもちろん、革新的なカクテルを作り出します。従来のカクテルを作る際に使うリキュールやシロップを一切使わず、フルーツや野菜などさまざまな新鮮な材料を使い、個人の好みに合わせてユニークで記憶に残るドリンクを作ることもできるのです。
熟練されたミクソロジストは、混ぜ合わせたお酒を元に、口の中に広がる味のバランスと食感について熟知しているだけでなく、サービスも一流である必要があります。お客様と親しみやすくカウンター越しに会話することができることもミクソロジストの仕事の一つです。
クラフトカクテルの認知度向上や、ユニークで斬新なカクテルに興味のある人たちが増えてきたことに伴い、近年、ミクソロジストはとても人気のある職業となってきました。ミクソロジーの大会や教室なども流行っており、ミクソロジストたちが腕を奮って、自分にしか生み出せないお酒と素材の組み合わせを発揮する場所などを、観客や審査員に披露する場所などもあります。
ミクソロジーは海外を筆頭に人気急上昇中ですが、日本でもたくさんのバーで楽しむことができるようになってきました。ミクソロジストたちによる、そこでしか飲めない独創的なカクテルを楽しみに、是非足を運んでみてはどうでしょうか。